みなさんこんにちは
今回は私がよく使う数字やグラフについての話です。みなさんは生きている中で数字やグラフをよく目にすることが多いと思いますが、中にはツッコミどころ満載の数字やグラフが出てきます
いったいなぜそんなことが出てきてしまうかをこれから解説していきます。もしよろしければ最後まで読んでみてください。
数字とはなんなのか
グラフ
今回の数字の意味なんですが、基本的にグラフのことを指します。このグラフも一目で見るにはほんとわかりやすくていいツールなのですが、使い方を間違えれば一気に信用性を無くしてしまうものです。
ただ人というのは数字にしただけでは何も感じないことが多いので、グラフにして視覚化したほうが伝わりやすい認識があります。「百聞は一見にしかず」と言われているようにパワポの資料作成でグラフをたくさん使う人は多いかと思います。
グラフは納得の速さが違う
比較
もう一つ大事なのが比較です。それは過去との比較でもいいですし、似たような対象の比較でもかまいません。とにかく何かと比べないと数字の効果は発揮しません。単に数字だけ並べられてもこれの何がすごいのとか何が変わったのという比較対象がないと何も意味がないのです。
例えば何かの実験をしたとして、その実験結果だけを公表しても素人から見れば何が変わったのかが何も見えてきません。なので、リファレンスという参考となる値を引っ張ってきて、その値から変化したというのを見せなければなりません。
グラフや数字というのは比較があるから効果を発揮します。これからグラフや数字を使って説明しようとする人はこのような比較対象と照らし合わせて表現したほうがいいです。そのほうが必ず伝わります。
比較するからこそ意味がある
数字が嘘をつかない理由
ではここからなぜ数字を使うと信用性があがるか解説していきます。
科学という共通の認識でのデータ
科学というのは数学、物理、化学、生物、地学など理系を中心とした学問です。これらの学問で共通することは全て数式があるということです。数式というのは定義という前提があって計算がされていきます。
この考え方は誰がやっても同じ考えになります。みな同じ考えになるということは視点が客観的になるということです。決して自分だけの意見ではなく、みんなと同じ意見になるということです。
数字が嘘をつかないというのはこういう人々の共通の認識があるから信用されるものとして存在します。これが仮に共通のものでなかったら何も信用できませんが、今現在はそんなこと絶対にないので安心してお使いください。
誰がやっても同じ答えになる
そして数字を使う上で重要なことが「誰がやっても同じ答え」になることです。つまり、万人が同じ計算同じグラフを作ると誰もが同じゴールになるのです。そんなの機械じゃんと思うかもしれませんがそもそも考えてみてくださいよ
パソコンというのは複雑な計算を一瞬でできる計算機であり電卓なんです。電卓だったらあんまりパソコンがわからない人でも同じ計算結果が出てくるという認識は出てくると思います。
まぁこれは個人的な考えですが、誰がやっても同じ答えにならないならそれは主観的な意見となってしまいますので、客観性は失われ、信用性のあるデータとして扱ってもらえないと思います。データというのは主観的より客観的がいいです。
それも自分にとって都合のいいものばかりあつめるのではなく、都合の悪いものまで漏れなく抜けなく全ての対象データをそろえて下さい。そうしないと独りよがりなデータとなってしまって何も伝わりませんし、信用もされません。
自動で出てくる
データというのは何も五感で感じて取得しているものではありません。そこは機械を使用して、五感に頼らない、数式での計算を用いてデータを取得しているのです。人というのはうそをつく生き物なので、人がデータを取ればそのデータは嘘なんじゃないかと一蹴されてしまう可能性があります。
しかし、機械でデータを取得したのなら人の五感は一切関係なくデータを自動で取得しますので、かなりの信用性があります。まぁ世の中には機械なんて信用できないなんて人もいますがそれは設定方法を知らないだけなのとただの意地です。
このブログで何度も話してきたように世の中というのは効率を求められます。効率を求めるには機械が絶対必要です。それについていけない人はどんどん置いてけぼりにされるだけです。正しく設定すれば自動で効率よくデータが取得できるのでこれからの人は必ず機械を使用しましょう。
うちの上司にもこんな人いますがもう定年なので相手にしてないです
なぜ数字で嘘をつくのか
ではここからなぜ数字で嘘をつくようになるかを解説していきます。
データの意味をよくわかってない
そもそものデータの意味をわかってないんです。例えば次のグラフをごらんください。
引用元:世界が驚く日本文明
これは日本の公共投資のグラフである。まぁ見ればわかるように公共投資というのは年々下がっているというのがわかる。そこで私が聞いたことがあるのが「公共投資で赤字になるのはおかしい」という意見です。
いまさらそんなこと言う人いないとは思いますが、数年前まではいたようです。公共投資はそもそも「投資」なわけですし、道路や学校、河川工事などは全て公共投資です。それも使いっぱなしで我々は使用料を払っていません。
黒字にしたければ使用料を払うべきなのにそんなことをしたら国がもちません。なので公共投資は使いっぱなしなので赤字になるのは当たり前なのです。公共投資というのはあくまで一例ですが、グラフや言葉の意味や背景を知らないととんだ大恥をかくことになります。
数字を使うならちゃんとデータの意味を知り、なぜこのグラフになったかをきちんと調べる必要があります。でないと質問されたときに何も答えれなくなってこの人は嘘つき呼ばわりされる可能性があります。
背景を知らない
背景を知らないというのは先ほどにもあった、なぜこのグラフになるのかを説明できるようにしなけばなりません。というわけでこちらをごらんください。
引用元:総務省統計局
こちらは国が公表しているデータをグラフ化したものです。可処分所得というのはそもそも給料から保険や税金などを引いた自由に使えるお金のことを言います。これを見ているだけではなぜ上がっているのかがわからないままです。
偶然なのかそれとも情勢がかわったのかよくわかりません。そこでこちらのグラフも一緒にごらんください。
引用元:総務省統計局
これも国が公表している雇用数のデータとの比較です。これを見てみると男性の雇用数というのは実は昔から横ばいなのだとわかります。一方で女性のほうが年々右肩あがりになっています。また、下がっている部分を見てみると男性の雇用数が微妙に下がっていますが女性は上がり続けています。
つまり、このグラフから言えるのは、男性の雇用数は減らさなければ可処分所得は減ることはなく、可処分所得を増やすなら女性の雇用数を増やす必要があるという結論にたどり着きます。
そしてこのなぜ女性の雇用数が増えたり、男性の雇用数が減ったりしているのかというと、男性の場合は世の中の景気に大きく左右されます。例えば2009年~2011年あたりはリーマンショックという歴代市場最大の倒産をした影響が出ています。
なので雇用数が一気に減り、それに伴って可処分所得がへったのだと思われます。そして女性の雇用数が増えた背景には国や企業がもっと女性を雇用していこうと働きかけているからです。まぁその結果保育園の待機児童問題はいつまでたっても解決しませんけどね。
このようになぜ減ったのかなぜ増えたのかという背景まで考えないとただグラフをみてこうだと説明しても、いや、この時代はこれがあったよねと突っ込まれたら何も言い返せなくなります。人に伝えるためにグラフや数字を扱う場合は何が来ても答えれるようにしなければなりません。
比較対象がずれている
比較対象がずれているというのは簡単に言えば同じ条件でないということです。たとえば婚活市場において、結婚するならどの男性という調べに対して、「イケメンだけと低収入で性格に難あり」もしくは「顔は普通だけど収入はあって性格も普通」というグラフを作ったとしても全く条件が違うわけですからグラフとして成立していません。
この場合グラフとして成立させるには「顔がイケメンで年収別に分ける」「顔は普通で年収別に分ける」という二つのグラフが必要になってきます。つまり、同じ条件じゃないのにそれを比較されても何も意味はないのです。
そういったことを指摘されても何も答えることが出来ずにただただ沈黙をしてしまい、この人は信用ならないなとレッテルを張られる可能性があります。グラフを作るときは必ず同じ条件で一部だけ違うというようにしてください。
線でなく点でとらえてる
これも背景を考えてないというのが先行していますね。さっきの可処分所得でも下がっているとこだけ活用したら間違いなく点だけでとらえています。
そしてこの点でとらえまくっている人というのが不安を人に煽って認知度を上げようとしている人です。身近な例で言えばマスコミですね。マスコミは点だけのデータを比較していることが多いので、その背景や経緯を載せないで報道しています。
まぁマスコミなんてのは国民の不安を煽る内容でないと視聴率が上がらないですし、もしかしたら広告塔の意向なのかもしれません。そしてこの点でとらえている人はtwitterにもいます。
多いのが現政権に反対しているひとですね。この人たちの意見はでたらめもいいとこですし、たまにグラフや表を見ても何も意味をなさないことが多いです。そしてこの人たちの特徴としては「話は絶対聞かないので正論は通用しない」ということです。
この点でしかとらえていない人はけっこうこの傾向が多いので、もし出会ったとしても相手にしないようにお願いします。でないと自分自身がストレスを感じまくるだけなので。
因果関係のないもの同士でグラフを作っている
因果関係とは「ある物事が原因で、ある結果につながっている」という意味です。よく間違われるのが相関関係です。相関関係は「片方の数が増えれば、もう片方も増えるか減る」ということです。言葉ではわかりにくいと思いますのでこちらの画像を見てください。
引用元:毎日新聞
画像で言えばこういうことです。言葉の意味がわかったところで次のグラフをご覧ください。
引用元:Yahoo JAPAN
もはや意味不明ですね。原因も結果もわけがわかりませんし、そもそも種類が違うのに何の因果関係もありません。それなのにあたかも相関関係があるから因果関係もあると勘違いしています。
引用元:ferret
この表を見てわかるように、因果関係があれば相関関係も見えてくるのですが、相関関係があったからといって因果関係があるわけではないのです。
なのでグラフで比較データを作ったとしてもそのデータ同士が因果関係にあるかどうか調べる必要があります。相関関係だけならいくらでも探しようがあるので、相関関係があっても因果関係がなさそうなグラフは何も意味はないです。
グラフを誇張している
どういうこと?という人向けに論より証拠ということでこちらのふたつのグラフを見ていただきたい。
お気づきかもしれないが数字は対して動いてないのに数値の範囲を動かすだけで印象をがらりと変えてしまうのです。別に間違ってはいないのですが、ミスリードを起こさせて相手に合法的に騙す手法として用いられています。
これは営業なんかで相手にわかってもらいたくてわざと変化を見せたりすることで相手の印象をよくしようとしたり、変化を見せることで相手に不安を煽るようにするときによく使います。
違法ではないのでこればっかりは騙されるやつが悪いのでグラフの伸びが数値と合っているか確認するようにしてください。なんでもかんでも見ただけですぐに影響される人は正直頭が悪いです。じっくり見つめて本当に合ってるか自分で確認するまでは信用しないというのもありです。
捏造している
これはもう論外です。だって嘘のデータなわけですから。最近のニュースでよく見かけるのが検査データの捏造です。しかも会社ぐるみでやってたというのがやばいです。
捏造は言わなくてもこの人は信用できないと嘘つきと言われてしまうので絶対に嘘のデータは使わないようにしてください。
嘘をついている人への対処
「なぜ」という質問をしまくる
基本的に嘘つきは内容をよくわかってません。支離滅裂なことをいって誤魔化すことしかしません。なのでそういう人には「なぜ」という言葉を多用してください。
本当にわかっている人なら何を聞かれても答えれるはずなのです。それなのに答えれないということはよくわかってなくて知ったかぶってるだけです。
この手法は抽象的なことばっかり言ってくる人には効果的です。例としては私はキャッシュレス派なので現金を持ち歩かないのですが、それをいうと何かあったときのために元現金は待っとけと言われるのですが、毎回なんで?と質問します。
だいたいはもしものためにとか不安にならないのかとかあいまいな言い方しかしません。そういうときにもしもとはどんなとき?キャッシュレス導入店舗で買えばいいとかハザードマップは決壊したらと書いてるけど実際過去に決壊したことがあるのかなど質問責めします。
すると相手はうざがってこいつは変な奴だと勝手にレッテルを張って逃げます。わかってない人はだいたいこのパターンです。なのであいまいなことを言ってくる人には「なぜ」や質問を繰り返すことが重要になります。
最終的には相手にしない
相手にしないというのは無視するという意味ではありません。議論する意味はないということです。口論というのはわかっている者同士で行うものですから相手がわかってなければ議論の価値はありません。
そんな人に議論をしても話が進みませんし、自分がストレスがたまるだけなのでさっさと手を引きましょう。そして何か言われたら、はい、わかりました。と二つ返事でいいです。そんな人とは普通に話をするだけでもイライラしてしまうので距離をあけたほうが自分のためですからさっさと身を引きましょう。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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