みなさんこんにちは
今回は昨年の年末に記事を公開いたしました。DXについての話です。前回は全体的なざっくりとした話だったのですが、今回は題名にもあるように中小企業においては特にDXを進めるべきだと考えています。なぜそう思うのかをこれから解説していきます。
DXのおさらい
DXについては過去にまとめていますのでこちらの記事からご確認ください。
DXのゴール
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中小企業にこそDXが必要な理由
人がたりない
中小企業というのは定義としては業種によって異なるのですが、従業員が2~300人以下と思っておけば大丈夫です。大企業となると従業員も1万人は軽くこえてきます。一生のうちに会わない人なんてほとんどなのが大企業なのですが、中小企業はそれに比べても規模は小さめです。
ですが大企業に比べると人数が少ないのが当たり前なので、人海戦術が使えません。一人あたりの仕事量はどうしても多くなってしまいます。大企業では一つの仕事を何人も使ってこなしていくのを一人で全てになっていく必要があります。
どう考えても人が足りません。それなのに近年は求められる力量も増えています。こんな状態では中小企業は大企業に吸収されるかつぶれるかしか未来がありません。じゃあ教育すればいいじゃないかと思うかもしれませんがそう思うなら今の会社でやってみてください。出来ないですから。
業務が回らない
人が足りない、でも求められる力量は多い、時間がかかって精神がつぶれそうになる。今や残業せずに帰れといわれています。でも仕事の納期に間に合わせるのに多少無茶をしないと間に合わないのです。いくら政府が大企業は中小企業に気を使いましょうと言っても言うことは聞きません。
仮に下請けでやっている企業は納期通りに納めていかないと契約を打ち切られてしまう可能性があるのです。そして大企業はそんな契約打ち切りなんて簡単に行えてしまいます。会社を存続させるためにも納期通りにやらなくてはならないのです。
そうなると日を超えてでもやらなければならない日が出てきます。36協定なんて守ってたら会社潰れてしまうなんて企業たくさん存在します。まぁこれは国がいくら注意してもなんともならないわけですから、業務が回らないなら不足分を機械で補う必要があります。
人のスキルが足りない
中小企業にも優秀な人材はたくさん存在します。しかし、大企業に比べれば圧倒的に少数です。そもそも新卒の人は大企業から入社試験を受けていきます。そして大企業に振り落とされた人間が順番に中小企業へと受けていくのです。
なので自然と優秀な人間は大企業に集まりやすいのです。優秀な人材を確保するなら中途採用を使わなければなりませんが、そもそも中途採用をするとそれなりに給料を払う必要があります。だとすればかなりハイリスクではあるのです。
教育するにも外部の人間を呼んだりするとお金も発生します。なので中小企業からすれば中途でも新卒でも優秀な人材にするにはかなり難易度が高いのです。(まぁ今いる会社の入社後研修も全く意味のないことやらされるから教育に関してはクソだけどな)
最終的な利益を増やすため
中小企業に限らず、会社として一番大事なのは会社を存続させることです。経営として時には投資して攻めて、時には守りで資産売却をして現金を確保するといったことをしなければなりません。しかし、基本的には利益を得て、会社を続けていかなければなりません。
しかし、人が足りない、業務が回らない、スキルも足りないでは利益を上げるというのはなかなか難しいのです。ですが、昨今このDXが全面に出てきてくれたおかげで、中小企業でも大企業並みに利益を確保できるのではないかと思います。
DX化はこれらの人・業務量・スキルを全てカバーしてくれます。DX化をすることで中小企業でも残業はそこまでしなくてもちゃんと納期に間に合うようになります。しかし、中小企業がDX化をするにあたってはいくつか壁が存在します。次の章ではその壁について解説していきます。
DXに対する壁
お金
当たり前ですが、何かを導入するにしてもお金が必要になってきます。そうなると資金調達が必要になってきます。DXといっても最初から何もかも機械化するのは難しいでしょう。なので、一番最初は導入しやすい、簡単なものからやっていくといいです。
簡単なものだと年間200万円くらいあれば十分できます。これぐらいの金額ならいくら中小企業でも予算化は容易だと思います。あとでも説明しますが、一番使えるものとしてはRPA(ロボティクス・プロセス・オートメーション)です。
何かというと事務処理の自動化ですね。紙からパソコンに置き換わったとしても手打ちにしていれば一緒です。事務処理だけでも1日の仕事が終わってしまうのですから、この事務処理の自動化はいち早くやるべきです。
受け入れ度合
受け入れ度合いというのはそういうことかというと、どれだけ上層部の人間がDXについてやってみようとか導入してみようという融通のきく人かどうかということです。私の前の職場はDXについては全く真逆のことをしてました。
説明書をわざわざ印刷して机の上におく。提案書や点検書もわざわざ紙で出せと言ってくる。机の上に紙をほったらかして2年以上は経過するという紙信仰の強い人でした。まぁ私は紙で出すなんてめんどくさかったので、その人がいない時間を狙って共有PCからメールしてましたけどね。
いくらDXをやろうとしても上の人間が頑固な人間だったならDXをすることができません。現状維持なんて誰でもできますし、何も成長につながりません。
ソリューションの選定
ただやみくもにDXだDXだといっても実際何をやるか決めていなくては意味がありません。実際に導入していくアプリやハードを「ソリューション」といいます。このソリューションがなければ何も動いていきません。ちなみにソリューションは英語で解決を意味します。
このソリューションですが、さっきのRPAの例でいくと、よくCMでもでている「楽々明細」や「SmartHR」など有名なところではこれらではありますが、探していけばいろんなソリューションが見つかりますので、ぜひ探してみてください。
内製化
もう一つ壁になっていくのが内製化です。内製化とは言葉の意味そのままで、ソリューションをなんでも外部に任せているとお金がかかってしょうがないですし、何も成長しないのです。ソリューションを取り入れると何かしらトラブルが発生していきます。
そういったトラブルに対処して経験していくことで人は成長していき、スキルも高まっていくのです。そこで必要になってくるのが内製化です。自分たちで作っていくことで低コスト化していくことでより会社の利益を上げることができます。
ちなみにさっきのRPAの例でいくとMicrosoft office365にPower Automationというものがあります。このソフトはクラウド上で行うのですが、全て自分で作っていかなければなりません。ある意味で全て内製化していかなければなりません。
内製化をすることで自分たちのスキルが向上し、何よりクビを切られにくくなります。必要な人材として会社に生き残れるわけですから、会社側は内製化が出来る人を手放してはいけません。
主に使えるDX案
ここからは実際に使えるソリューション例を出していきます。
RPA
RPAは何度も紹介したのですが、「楽々明細」「SmartHR」ほかにも「RPA ソリューション」と検索すればいくらでもでてきます。参考URLも張り付けておきますので、ぜひ見てみてください。
自動点検
これは製造業ではよくお世話になる「日常点検」です。これは私の中では一番やりたいことで、点検にかかる時間を全てなくしたいのです。点検を無くして監視PCで事務所で見れるようになったら天候に左右されずに一律にみることが出来ます。
まぁ点検となるとセンサー系になるのでセンサーといえば年収日本一と名高い「キーエンス」です。個人的にもキーエンス社から見積もりもいただいていて、予算化できればすぐにしたいのですが、下っ端なもんですからなかなかできそうにありません。
非常に強力な商品ばかりですので、製造業のみなさんは考えてみてください。今回は自動点検で取り扱うことになるだろうページを選定しておきます。また、カタログのダウンロードにはユーザー登録が必要ですのでご注意ください。
販売予測
販売予測というのは従来、人間が地道な努力でデータ分析をしていましたが、もうそんな時代は終わりです。これからは機械にそれらを任せて、人間はそのデータをもとに考えていけばいいのです。これもいくつか紹介していきます。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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