みなさんこんにちは。そしてあけましておめでとうございます。
今年1発目のお話は「女性の活躍」についてです。日本は今でもなお圧倒的に男性が強い社会です。
そんな世の中でいかにして女性が活躍できるかを今回は解説していこうと思います
技術職の条件
今回はいろんな職種の中でも「技術職」について取り扱っていきます
技術職といえども研究者も入るのでどこまで研究者といえるのかはそれぞれ定義が違うと思いますがご了承ください。
大学院卒
修士卒がほとんど
最近の傾向として技術者として採用するならば、ほぼほぼ大学院卒が前提となっています
学部卒からでもなれなくはないですが、ほぼ無理なうえ入った段階で大学院卒とは大きく差を付けられてスタートするため全くオススメできません
技術職を目指したいという人は2年多くかかっても大学院に行き、修士の称号を得てから職に就いてください
博士卒は逆に就職先がない
修士の先に博士という称号がありますが、これは大学の教授にでもなりたい人以外は絶対取ってはいけません
なぜなら日本では博士までいってしまうと企業側はうちで働かなくても大学教授になってほしいと思うからです
就職したい技術職になりたいという人は必ず修士で止めておいて会社に就職するようにしてください
苦労して取ったのに市場価値は低いです
理系
そしてもう一つ必要な条件は「理系」であることです
技術といって文系というのは普通におかしいことなので、ここでは理系を意味します
そりゃそうですよね。技術といって思い浮かぶものと言えば機械であったり、建築であったり、科学であったりと理系にまつわるものばかりです
逆に理系じゃない技術職って何?
人口比率の観点
ここから2つ続けてデータにまつわる観点からお話していきたい。もちろんこれはデータ上だけの話なので確実とはいえないが、目安としてわかりやすいだろう
大学生の人口比率
学校基本調査よりこちらの表ができあがる
画像は参考URLから
これは何かというと、高校や大学、大学院の進学率を表したグラフになります。これを見てみると女性の大学進学率は50%以下で大学院となると5.9%とめちゃくちゃ低くなります。
この時点で女性で大学院卒というのは本当に少数なんだなとわかります。
文理の人口比率
こちらは旺文社が作ったグラフになる
画像は参考URLから
さらに文系理系の区分だと昭和の時代に比べたらかなり上がっていますが、それでも35%程度です。文系の60%にはまだまだ遠く及ばない結果となっています。
さっきの大学院進学率でさえ少ないのに理系になるとさらに少なくなります。これで本当に企業は女性の技術者を増やせると思っているのでしょうか。
大学院の進学率
これは国の男女共同参画局が学校基本調査に基づいた結果になる
画像は参考URLから
技術職、とりわけ研究職になると理学と工学と農学になります。そしてその割合を見てみると、一番高くても農学の37.7%となります。
これらの数字を全てかけ合わせると、まず高校の女子生徒を1000人とします。そこから開始すると
1000×0.482(大学進学率)×0.35(理系進学率)×0.059(大学院進学率)×0.377(農学系)=3.3320014≒3人か4人という計算になります。
他の学部だともっと少ない結果になりますが、1000人の女子高校生がいれば1人~4人くらいしか女性技術職になれないという計算になります。
こんなごく少数の人たちに果たして必死に採用しにいく必要はあるのでしょうか。はっきり言って狙って採用しにいける数じゃありませんし、むしろたまたま優秀な人が女性だった程度にとどめておかないと会社としておかしくなりますよ。
参考URL
就職状況
理系女性就活ランキング
1 | 東京海上日動火災保険 | 11 | サントリーグループ | 21 | 日本郵政グループ |
2 | 損害保険ジャパン | 12 | コーセー | 22 | 三菱UFJ銀行 |
3 | 日本航空(JAL) | 13 | 博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ | 23 | 三井住友銀行 |
4 | 全日本空輸(ANA) | 14 | 集英社 | 24 | 東日本旅客鉄道 |
5 | 三井住友海上火災保険 | 15 | 明治グループ(明治・Meiji Seika ファルマ) | 25 | 明治安田生命保険 |
6 | JTBグループ | 16 | 三菱商事 | 26 | ソニーミュージックグループ |
7 | 資生堂 | 17 | ニトリ | 27 | Sky |
8 | 伊藤忠商事 | 18 | 日本生命保険 | 28 | 楽天 |
9 | オリエンタルランド | 19 | 味の素 | 29 | キリン |
10 | 講談社 | 20 | みずほフィナンシャルグループ | 30 | 日本放送協会(NHK) |
31 | 凸版印刷 | 41 | カゴメ | ||
31 | 花王 | 42 | KADOKAWA | ||
33 | ジェーシービー | 43 | ロッテ | ||
34 | 住友生命保険 | 44 | オリックスグループ | ||
35 | 第一生命保険 | 45 | 電通 | ||
36 | 富士フイルムグループ | 45 | パソナグループ | ||
37 | 丸紅 | 47 | 三井住友信託銀行 | ||
38 | ワコール | 48 | 旭化成グループ | ||
39 | 住友商事 | 49 | 富士通 | ||
39 | 三井物産 | 50 | 三菱地所 |
これは2021年卒の最新のランキングです。これを見てわかる通り有名企業しかないですよね
しかも人口の観点からみて女性の理系というのは本当に少ないのです。しかも研究者となると大学院卒になるのでさらに小粒の状態になります。
そして企業も女性の研究者はどこも欲しがっています。そしてこのランキング。もうおわかりと思いますが、この小粒に対して有名企業が取り合うのです。
そうなれば中小企業が女性研究者を採用するのはかなり難しい部類に入るのです。だからといって一切採用できないというわけではありませんが、数は本当にごくわずかということを肝に銘じてください。
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入社してから
産休育休は昇進にデメリット
もう一般的にはなっていますが、子供を出産する前から休暇を取得でき、さらに会社によりけりですが最大で3年間は育児のために休暇を取得できます。これは女性だけでなく男性も取得できますし、仮に拒否されても訴えれば必ず勝ちます。
しかし、組織の中ではうまくいきません。なぜなら産休でも育休でも休みは休みなので仕事をしていない期間としてとらえられます。なので、その間の経験値がないのでいざ戻ってみたら同期がすでに上の役職になっていたなんて話よくあります。
でもよく考えてみてください。仮に昇進候補のAさんという人が産休育休で1年休みました。その間にBさんが頑張って仕事をし、Aさんがいなくても現場を回せるくらいに成長しました。そしたらAさんが戻ってきたときにどう評価しますか?
間違いなくBさんを評価します。なぜならAさんは休んでいたので全く仕事をしていないことになります。そしてBさんは真面目に頑張りました。もしここでAさんを評価してしまえばBさんのモチベーションはだだ下がりで貴重な戦力を失ってしまう可能性があるからです。
権利は権利だろ!仕方ないじゃないか!と言われましても会社は基本会社内で努力する人を評価します。それに休んで昇進するならだれでも休みますし、真面目に仕事をしているのがバカバカしくなります。そうなってしまうと会社が回らなくなってしまうので会社側はどうしても避けたいのです
会社は表向きには違う理由で昇進を見送る
ただ、だからといって会社は産休育休したかた昇進を見送りましたなんて通達したらそれこそ訴訟を起こされてしまいます。なので、表向きには経験が足りてないだとか、他の人が適任だったなんてごまかして通します。
人事側も書類で渡してしまえば証拠して残りますし、考えがあったとしても「そんな理由で昇進しないなんてことはない」なんて言えばいくらでも通ります。これで訴訟を起こされても原告側は泣き寝入りするしかないので絶対にやめたほうがいいです。
権利とリスクは隣り合わせ
マタハラ・パタハラの危険性
そもそもマタハラ・パタハラって何?という人がいるかもしれません。中にはマタハラは聞いたことあるけどパタハラはないなという人のほうが多いかもしれません。
マタハラとは
マタハラとはマタニティハラスメントといい妊婦さんに向けてのハラスメントです。例で言えば
・女性は妊娠があるから仕事から逃げられる
・妊婦に対する嫌がらせ(嫌味や陰口など)
・仕事できないなら妊娠するな
・女性は妊娠したら家庭に入れ(専業主婦になれ)
・産休育休後に異動(左遷)させられる
などです。もちろんこれらは言ってはいけませんし、嫌がらせもしてはいけません。
パタハラとは
パタハラとはパタニティハラスメントのことで妊婦に対する嫌がらせではなく男性に対する嫌がらせです。世の中の男性の95%は育休を取らないのでパタハラという言葉は聞きなれないかもしれません。しかし、今は共働きが当たり前の世の中です。なので、夫側も家事育児をするのが普通になってきました。
そうした中で自分の育児に積極的に参加したい思いで育児休暇取得や子供の送迎のために定時上がりを繰り返しているとこんなことを言われる恐れがあります。
・君が育児をする必要はないだろ
・育休を取ると昇進に響くぞ(実際に響きますが言ってはいけません)
・休んだら減給するぞ
・そんなことで休んで他人に迷惑をかけるな
・育休後に異動(左遷)させられる
などなど共働きで男性の育児参加が不可欠と言っても現実は何も変わってないのです。実際に男性の育児休暇率は5%程度になっています
データは参考URLから拝借しました
これからの世の中は男性の育児の積極参加が不可欠です。なんなら会社内に託児所があってもいいレベルです。欧州では職場に子供を連れて仕事をしている人が多数存在します。日本もそうなればいいのですが、問題が多すぎて実現はなさそうです。
もしハラスメントを受けたら
現状まだまだ上層部が昭和頭だとマタハラが横行しています。だいたいが言葉によるものなので、もし言われたことがある、いつも言われているという人はボイスレコーダーを使って法的に処罰しましょう。ボイスレコーダーのおすすめ商品も貼っておきますので必要な人はぜひご購入ください。
参考URL
家庭の観点
家庭のことを考えているのは女性が多い
みなさん、特に男性の人、あなたはどこまで家庭のことを考えていますか?冷蔵庫の在庫状況、いつ買い物に行くか、天気予報と洗濯、毎日のご飯、子供との交流、子供との人生設計、妻との協力、掃除、人間関係、どれくらい考えたことがありますか?
もし全部考えているならあなたは本当にすごい人です。ですが、ほとんどの人はそこまで考えてないです。中には全て妻に任せて自分は仕事と趣味に走る人も存在します。20年前ならその考えでもまだ許されたかもしれません。しかし、今の時代は共働きが当たり前になって女性も働くとなると、明らかに女性への負担が多くなっています。
データは参考URLから拝借しました
保育園の不足
そして近年一番の問題であろう「保育園不足」言い換えると「待機児童」の解消がずっと香解決されません。
グラフは参考URLから
ただこのグラフは全国の待機児童の数をただ単に加算しただけで、実際は都道府県ごと市町村ごとで割合が全く違うので、「”住んでいる”都道府県 ”住んでいる”市町村 待機児童数」で検索してみてください。
待機児童がいると育休を取っている人は仕事復帰できずに収入がなくなってしまう危険性があります。正直国としても会社としても労働力を失うのは非常に大きいのです。
なぜなら国としては労働力がなくなるということは消費してくれる額が減るということなので必然的に税収が下がり、国のお金の循環が良くならない、つまりお金が循環して労働者の給料が増えないというジレンマに陥ります。
会社としても労働力を失うと、今まで担ってきたものがいきなり0になるので後続がろくに教育されてないまま引き継がれ、会社としての力がなくなり利益が出なくなってしまうかもしれないのです。なので、国としても会社としても一人でも多くの人に働いてもらう必要があります。
国や会社を回せるのは結局人
女性の活躍には男性の家庭能力が不可欠
だいぶ話がそれていた気がしますが、とにかく女性社員を増やすには夫の理解と協力が不可欠です。ですが、現状家事育児に参加できていない男性が多いです。もちろん仕事が忙しい、家に帰ってこられない、出張が多い、単身赴任などはしょうがないとは思います。
グラフは参考URLから
グラフだけ見れば男性は少ないじゃないか!いい加減にしろ!と怒号が飛んできそうですが、仕事が激務だったり、家事の仕方がわからない、もしくは最悪のケースなのですが夫が大きい子供な場合があります
大きい子供だとほんと最悪で妻を自分の母と勘違いしており、自分がしなくてもやってくれるという甘えが出すぎているのです。いい大人なんですからいい加減やめましょう。少しでも家事をするだけでも妻からかなり感謝されるのですから。
ではいったい何を協力するのかというと基本的には家事と子供の送迎になります。何も毎日やれとは言っていません。妻が子供の相手をしているとき、妻がいないときを中心にこなしていけばいいのです。最初は時間かかってもかまいません。完璧でなくてもいいです。
数をこなしていけば今度はいかに効率よく家事や送迎をこなせるか考えましょう。こういう効率性を求めるのは男性のほうが得意なのですから、機械を買うなり便利道具を買うなりとどんどん楽にしていける策を考えましょう。
全部からじゃなくていいです3割くらいから始めましょう
参考URL
まとめ
・女性技術者はそもそも条件に合う人が少なすぎる
・どこも女性技術者が欲しいから有名企業が取り合う
・入社しても男女とも産休育休に対するハラスメントの危険性がある
・女性に働いてもらうには男性の力が必須
・男性は仕事だけでなく家事育児に積極参加しろ
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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