USBの種類の一つであるUSBtype-c
性能はばつぐんに高いのだが、いまいち使われてない(特に法人)ので
今回はその良さを書いていこうと思う
1 USBtype-cとは
USBtype-cとはUSB3.0から登場したUSB規格です
見た目の特徴として差し込む向きに関係なく差し込むことができます
また端子自体も小さくなっているので薄型PCやスマートフォンに必須な端子となっています
このtype-c端子なのですが、基本便利なものなのですが
正直なかなかメインUSBとなならず(Macbookは除きます)
搭載しててもおまけ程度の扱いな気がしてます
そこで今回はこの高性能な端子を解説しつつ
デメリットをどうやってなくしたらよいか書いていこうとおもいます
2 USBtype-cの機能
type-cの特徴として高速通信、電源機能、映像出力の3つがあります
この3つってわかるとは思いますが、全て違う端子で構成されています
この3つがあるせいでPC周りはケーブル類でごった返している人も多いのではないでしょうか
それのために端子を増やして逆に製造コストを増やしているような気もしてます
2.1 高速通信
type-cになって一つ目の特徴として高速通信です
何かしらの記録媒体につなぐときはみなさんUSBにつないでいると思います
しかし、データ通信してても昔の規格のままだと転送速度が遅いなんてことありませんか?
確かにUSB3.0同士ならある程度速くなりました
しかしtype-c同士だとさらに速くなります
あくまで理論値ですが、規格上ここまで違うというのを表にしましたのでみてください
理論上とはいえ10Gbpsまで速度がでるのは驚異的です
計算上は1Gのデータも一瞬で転送できるのですが
実際は数秒かかります。それでもいままでに比べたら全然速度が違います
PCは速さがものを言います
速ければ速いほど作業効率もあがり、生産性も高まります
しかも今後は4k8kといった高出力画像や映像も出てくるのでデータ量も必然的に大きくなります
そうなると今までの規格では遅すぎて使えないなんて状況になります
参考URL
2.2 電源機能
2.2.1 PCやスマホの電源ケーブルになる
これはtype-cから登場したUSBPDというものが関係しています
USBPDについての解説はこちら
今までもUSBで電源供給はできていたのですがWも少なく、スマホ向けぐらいしか電源供給はできていない状況でした
しかし、このUSBPDの登場により、PCにも電源供給できるようになりました
2.2.2 対応機材を買えば高速充電ができる
スマホの充電にも対応しており、通常とは高い電力を用いることで高速充電を可能としています
ただし、高速充電をするには別売りのアダプターを買う必要があったり
充電をそこまで急にしないといけない状況はなかなかないと思います
2.3 映像出力
モニター側が対応していればUSBtype-cで映像出力が可能です
ただし、一昔のモニターはtype-cを搭載していないのでそもそも差すことができません
最新機種ならついていることが多いので対応モニターを載せておくので参考までにどうぞ
そしてもう一つ忘れてはいけないのが
type-cの中でも表示の違いで映像出力ができないものが存在します
なのでtype-cで安いからといって間違わないようにおねがいします
この違いは見た瞬間に違いますので、type-cを買うときはこのマークを必ず見てから買うようにお願いします
参考URL
3 メリット
基本機能はここまでにし、ここからはメリットデメリットを書いていこうと思います
3.1 差し込み向きがない
さきほどまで説明したとおり、type-cには差し込む向き関係なくさせます
今まではあれ?差さらないと思ったら向きが逆だったり
急いでるときに限って向きが違って差さらないなんてことよくあります
しかしtype-cはそんなこともなくストレスフリーに差し込むことができます
3.2 耐久度が上がる
みなさんご存知ですか?USBには耐久度があることを
コネクター規格 | 抜き差し耐久回数 |
USB Type-C | 10,000回 |
USB Type-A | 1,000回 |
Mini USB Type-A | 1,000回 |
Mini USB Type-B | 5,000回 |
Micro USB Type-A | 10,000回 |
Micro USB Type-B | 10,000回 |
ミニステレオプラグ | 1,000回 |
HDMI | 5,000回 |
DisplayPort | 10,000回 |
みなさんは何気なしにUSBをお使いになってるとは思いますが
実はUSBには抜き差しの耐久回数の目安があり
今まで使っているUSBtype-Aというものは約1000回程度しか耐久度がありません
安価とはいえ、そうすぐに壊れたらたまったもんじゃありません
なので私のPCもUSB関連は全て差しっぱなしです
抜くとしても拡張アダプタぐらいです
しかしtype-cになると10000回に増えます
でもこれは目安なのでかならず10000回とは限らないのですが
それでも10倍の耐久度はかなりの魅力です
3.3 過去の規格とも互換性がある
USBではよくあることなのですが
最新機種になったら古い規格は使えないかといえばそうではありません
USBは新しくなれば古い規格も全てカバーします
まぁ気にする必要は全くないのですが、一応古い規格にも対応してますよって話です
ただ、type-cとtype-Aは当然ながら差さらないのでそれは次で言うデメリットで紹介します
4 デメリット
4.1 マルチポートハブが必要
type-cがいくら有能でも世の中はなんだかんだいってtype-Aが多く存在し
映像出力をするにしてもHDMIやD-sub出力が必要な場面が出てきます
なのでtype-cで全て解決するとはいえ、現段階では変換アダプタが必要となってきます
ちょっと値段は張りますが、絶対に役立つものなので
世の中が統一されるまでは変換アダプタを使いましょう
個人的にamazonでいい商品を見つけたので紹介もしておきます
4.2 現在ノートPC(しかも省電力向け)しか電源として使えない
さきほどUSBPDの話をしたと思います
しかし、電源供給できるとはいえ実は100Wまでしか電源供給できません
なので使えるのはモバイルPCのみの運用になると思います
ちなみにデスクトップだと300W以上は平気でいきますし
下手すると1000W近く行く可能性もあります
なのでデスクトップではまったく話になりません
ちなみにゲーミングノートPCやクリエイター向けノートPCも厳しいと思います
私が使っているゲーミングノートPCでも135Wの電源で使っています
200Wまで延びればとは思っていますが
その規格にたどりつくにはまだまだ先のような気がします
5 次世代規格USB4について
最後に今年末に搭載されるであろうUSB4についてお話しようと思います
USB4は2019年3月に発表されたUSBの新規格である
この規格の最大の特徴はなんといっても超高速通信だ
さきほどtype-cでは理論上通信速度は10Gbpsとなっていたが
このUSB4はなんと理論値40Gbpsまでいくのだ
さっきまで10Gbpsで速いと言っていたのに
ここからさらに速くなるのだ
あとこの写真で見た通りUSB4はtype-cと同じ形をしている
さきほどUSBは互換性があるといったが
USB4も過去の規格と対応しているため、USB4になったとしても変換アダプタさえ買っておけば問題なく使える
PCとは速さがものをいうのでどこまでも速いことにこしたことはない
参考URL
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